プロシージャル ワークフロー

プロシージャル (手続き型) ネットワークとは、ある作業を完成するまでの手順を表す、相互接続されたノードの集合のことです。Houdiniでは、全てがプロシージャルになっていて、モデリング、キャラクタリギング、ライティング、レンダリング、特殊効果、これら全ての作業が恩恵を享受しています。特殊効果アーティストは、従来より、プロシージャルワークフローがパーティクルや物理シミュレーションによる効果制作に最適なため、Houdiniに惹かれてきていました。制作パイプラインの他の場所においても、プロシージャル手法は、生産性の向上を目指すスタジオにも創作手法を巧く制御したい個人アーティストにも、多くの利点をもたらします。

ノードベースのワークフロー

Houdiniでは操作一つ一つがノードに格納されます。プロシージャルに行うということは、ノードを配置し接続していく、または線を引くということだけであり、ノードの接続によってできたネットワークにより、シーンの完全なコンストラクションヒストリへアクセスできます。
そこに、ツールを使ってネットワークに追加したり、ノードへ直接操作したりして、結果をみていきます。ノードの追加、削除、バイパス、またノードにコメント付加、プロジェクト間でノードやノードネットワークを手軽にコピー&ペーストしたりすることが出来ます。また、ネットワークを1ノードにまとめて、カスタムノードを作成し、同僚と共有することもできます。外部スクリプトやパイプラインツールを別途で作成することで制作管理をするのではなく、ノードのネットワークがHoudiniの中にパイプラインを提供します。

迅速なプロトタイピングと再利用性

Houdiniのプロシージャル手法を使って、アーティストは低解像度のジオメトリを使ってショットのプロトタイプを作成、最後に詳細なモデルで差し替えることが出来ます。ネットワークはパイプラインのように振舞うので、一つのネットワークが複数のショットまたはプロジェクトに使用することができ、少ない修正を加えるだけで使用する都度にユニークな結果を作り出せます。

さらにHoudiniでは、コードを一行も書かずにツールの共有を可能にします。Houdiniの再利用可能なネットワークをHoudiniデジタルアセットという新しいノードに素早く簡単にまとめることが出来ます。特殊効果はもちろん、キャラクタ、ライトのリグをデジタルアセットにまとめると、ネットワークの構成を包み隠して、重要なパラメータのみ見せることで、アーティストに使いやすいインターフェースを構成できます。このようなデジタルアセットは、本質的には、手作りのプラグインであり、他のツールと同様に制作に投入することができます。日々使用するツールの作成をアーティストとテクニカルディレクタにこのように任せると、プログラマに、より大きな技術的問題に集中する時間を与えます。

制作最深部での修正

プロシージャル方法を取ることで、ショットを構成するすべての手順がノードのネットワークによって表され、ノードへのあらゆる変更は、ネットワーク中を伝播し、ショットの結果を更新します。この情報の流れは制作環境の最深部に保持でき、従来のCGパイプラインでは実現しにくかった土壇場でのクリエィティブな意思決定に応えることができます。
このように、Houdiniでは監督の指示変更への対応や、実作業データでのアセットの更新を容易にします。その上、Houdiniデジタルアセットは堅牢なリファレンスシステムを備え、TDやスーパーバイザに背後でアセットを管理する機能を提供しつつ、アーティストを制作に専念させることを可能にします。このようなバージョン無しのアセットの管理手法では、制作スタジオ間でのコミュニケーションを簡略化し、代償の大きいなミスを防ぐことが出来ます。

複雑性とスケーラビリティーの管理

一般的なCGショットでは、作成手順が多く、大量のノードとネットワークが出来ます。他の3Dアプリケーションでは、ショットが大きくなるほど処理が遅くなるため、作成履歴の保持を避けるか、しくはユーザーに履歴を削除させるようにしてこの問題を回避しています。
Houdiniのノードベース手法はこういった複雑性を最小限に抑えて対応するように設計されており、ネットワークを整頓、管理するツールを多数提供しています。作成履歴を削除するのではなく、履歴を有効活用し、制作手段に欠かせない一部にすることが出来ます。

データへのアクセス性

オブジェクトが通常のアニメーションや特殊効果のパイプラインを流れていくと、速度、キャプチャウェイト、UVテクスチャ座標などを点または面単位のアトリビュートとして情報を積み重ねていきます。他の3Dアプリケーションでは、これらの情報を隠して背後で管理しようとしますが、Houdiniはこのデータを処理し管理するためのツールを多数提供しています。この結果、制作において大差をつける強力かつ柔軟なアプローチが生まれます。
このデータの流れはアニメーションをつけたオブジェクトに対して特に有効です。1個のジオメトリが移動し変形しているとき、プロシージャルネットワークはこの動きを使って正しく反応することができます。このため、Houdiniは、砂ぼこり、破片、ファー、羽などの効果をショット内のオブジェクトに反応させるのに最適のツールです。データの流れを「ライブ」な状態に保つことで、アニメーションを修正すると効果が自動的に更新されます。このように、変更に対して行う手作業を削減することによって、経費の削減につながります。

GO | Procedural の習得

Houdiniを試し、プロシージャル方法の利点を体験して頂くには、体験版のHoudini ツールを使用して、評価、学習、もしくは個人プロジェクトの制作に取り組むことができます。Houdiniがお役に立てる方法は数多くございます。日々の制作作業に一層の生産性向上をみつけるためにご相談を承ります。Houdiniをご検討いただくにあたり、ご質問がございましたら [info-jp@sidefx.com] までお気軽にお問合せください。